今回は秋の京都で、京の花街島原の文化とお屋敷めぐりのツアーです。特別公開中の貴重な建築物の文化や歴史に触れることができました。
まずはじめに、「しょうざん 峰玉亭」
繊維関係で財を成した松山氏がお客様をおもてなしするために建てられたという迎賓館。
北山杉のみごとな庭園の中に数寄屋造りの名建築 峰玉亭があります。
南天の床柱や欅の一枚板の 床板など、細部にまで贅を尽くした建物でした。
この庭園を愛でながらのお昼。
お昼の後に庭園散策。酒樽の茶室などもありとってもかわいらしかったです。
次は、「旧九条家別邸 拾翠亭」
京都御所内にある江戸後期に立てられた茶室です。勾玉池があり、昔は船で行き来をしていたようです。
ちょうど百日紅(サルスベリ)が咲いていて、より優雅な風情があり2階から望む景色は感動でした。「翠」は鳥のカワセミという意味もあり、池のほとりで見られることもあるようです。
最後は島原「輪違屋」と「角屋」です。
写真は1階のみになりますが、2回には襖に道中傘を張り込んだ「傘の間」やもみじを塗りこんだ
「紅葉の間」がありお客様を楽しませる意匠がなされてました。
輪違屋の紋が入った暖簾。
どちらも特別公開中で、「輪違屋」は島原に唯 一現存する置屋です。ですのでその日も夕方には営業を再開されるとのことでした。
庭先の社が情緒あります。
「角屋」は食事をして楽しんでもらう宴会場のようなところ。お客様は2階に上がってもらうので、「揚屋」さんと俗に呼ばれています。新撰組ゆかりのところでもあり、刀傷なども残っていました。
現存する揚屋は日本でここのみだそうです。今回は日本の文化に大いにふれることができた貴重な旅行で した。行く先々でその時代の情景を思い出し、拾翠亭ではお茶会に呼ばれる公家になり、角屋では同士とお酒を交わす新撰組になったりと、とても楽しかったです。日本の文化のすばらしさ、大切さを改めて感じました。インテリアコーディネーターとして日本の美しい文化を伝えられるよう精進していきたいです。